特撮の特徴
特撮とは、筋肉少女帯の大槻ケンヂが2000年に結成したバンドです。
大槻ケンヂは1999年に筋肉少女帯を脱退、そのままバンドは活動を停止しますが、その間に新たなバンドを立ち上げました。
今も昔も常に筋肉少女帯のメンバーを続ける唯一のメンバーである内田雄一郎、筋肉少女帯の初期メンバー、また現在もサポートメンバーとして参加している三柴理ら盟友とも言える仲間たちとともに作ったのが特撮です。
彼らに加えて、オーディションでBABYMETALやももいろクローバーZへの楽曲提供で知られるNARASAKIをギターに、VAMPSのサポートメンバーでもあるARIMATSUをドラムに迎えました。
後に内田雄一郎が脱退し、現在は上記の4人で活動しています。
特撮の魅力
筋肉少女帯と同じく、特撮の魅力は大槻ケンヂの作る独特な世界観の楽曲ですが、サウンド面は筋肉少女帯以上にバラエティーに富んでいます。
ハードコア、ヘヴィロック、パンク、プログレ、さらにレゲエやブギー、フォーク、ブルーズなど多彩な音楽が曲ごとに楽しめると言ってよいほどです。
特撮のファーストアルバム「爆誕」では、内田雄一郎と三柴理が在籍していたり、同じく筋肉少女帯のメンバーの本城聡章作曲の楽曲があったりと、別バンドとはいえ筋肉少女帯の延長線上のような感じでした。
しかし、ファーストアルバムの後に内田雄一郎は脱退し、現在の4人のメンバーになって以降、筋肉少女帯では聞かれないようなサウンドが増えています。
初期衝動のままパンクをやったような非常に単純な曲もあれば、プログレのような複雑な曲もあるように多種多様です。
大槻ケンヂの歌詞も筋肉少女帯とは違った一面を見せており、そういう意味でも特撮で新たなファンとなった人だけでなく、古くからの筋肉少女帯ファンにとっても新鮮な魅力があります。
特撮の代表曲
特撮には数々の名曲がありますが、一般的な知名度という点で見て代表曲と言えるのは、アニメ「さよなら絶望先生」の主題歌でもある「人として軸がぶれている」ではないでしょうか。
正式には「大槻ケンヂと絶望少女隊」名義の曲ですが、特撮のアルバム「5年後の世界」にも収録されています。
ヘヴィメタリックな重低音のサウンドに、三柴理のクラシカルなピアノが流れるのが非常に印象的です。
アルバム「ウィンカー」収録の「シネマタイズ(映画化)」もアニメに使われた楽曲です。
中川翔子主演の「ヌイグルマーZ」の劇中歌として聞けます。
メタリックな重低音、三柴理の流麗なピアノ、プラス、大槻ケンヂの感動的な歌詞という組み合わせはこのバンドならではの魅力です。
このほかにも特撮はいろいろ楽曲提供やコラボレーションをやっています。
アニメやアイドルきっかけでもいいので、興味があればぜひ聞いてみてください。