パワーのある歌声と圧倒的なパフォーマンス「POPPiNG EMO」

POPPiNG EMOの特徴

「サブカル系アイドル」などと評される彼女たちの特徴は、「激エモ」と言われる爆裂サウンドにある。
アイドルらしいポップな世界観と、この爆裂サウンドの組み合わせがとてもユニークで彼女たちを特別な存在にしている。

彼女たちの素性にはミステリアスな面があり、「何が飛び出すかわからない」面白さを持っているのも大きな特徴だ。
もともとこのアイドルは、俳優や演出家など幅広いフィールドで活躍していた坂田鉄平をプロデューサーに迎えたうえで結成されている。
スタート時点で、何をやるかわからない面白さを持っていたと言えるだろう。

2017年に「Popping Emo」としてデビューした当時は二人組だったのが、2020年に4人組になったうえで「POPPiNG EMO」として再スタートした。
プロデューサーも変化しているが、この「何が飛び出すかわからない面白さ」は変わっておらず、ますます磨きがかかっている印象もある。
この点は、しばしば「演劇を見ているみたい」とも評価されるライブパフォーマンスにも現れている。
ミュージカルやコントのようなテイストもあって、実に面白い。

POPPiNG EMOの魅力

エモい爆裂サウンドをやるからには、歌唱力やパフォーマンスにもそれに負けない力強さが必要だ。
この点もPOPPiNG EMOの強み・魅力になっていると思う。
一般的なアイドルにはない力強い歌唱、キレのあるダンスが爆裂サウンドと一体化することで他の何者でもない彼女たちの世界が生み出される。
ほかでは見ることができない、味わうことができない世界観を持っている、というのはアイドルの世界において非常に大きな武器となるはずだ。

楽曲の振り付けを、メンバーのナーナ・ポップが担当しているのも大きな魅力だ。
自分たちで自分たちの世界観を表現しているわけだから、よりオリジナリティを備えたパフォーマンスを表現できるし、より自由に自己表現ができる。
ぼくは彼女たちのパフォーマンスをはじめて見たときに、「これはちょっと変わった面白いのがでてきたな」とアンテナに引っかかったのだが、現在の活躍を見る限り、そのアンテナは正確に働いていたようだ。

POPPiNG EMOの代表曲

サウンドプロデューサーは、多くのメジャーアーティストを手掛けるSCRAMPLESの井口イチロウが担当している。
デビュー当時、すでに40曲以上のオリジナル曲が用意されていたという。

それだけ楽曲が充実しているわけだが、そのなかでも代表格として挙げられるのが「Starry Night」だ。
ちょっと和風な雰囲気に爆発的なサウンドを持ったロック曲で、彼女たちの魅力をあますところなく伝えている。
ほかにも「アオハル」「Shining Star」なども見逃せない代表曲として挙げておきたい。