「まほろ駅前多田便利軒」のあらすじ
「まほろ駅前多田便利軒」は、三浦しをんの小説を原作に「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」などで知られる大森立嗣監督がメガホンを取った2011年の作品です。
物語は、「まほろ市」という架空の地方都市を舞台に繰り広げられます。
便利屋を経営する多田啓介と、多田の中学時代の同級生である行天春彦を中心に、客の持ち込む依頼を巡っていろいろ騒動を起こしつつも解決を目指すというのが基本的な流れです。
今作は、便利屋を経営する多田のもとにチワワを預かってほしいという女性が訪れるところから始まります。
多田は仕事を請け負いますが、別の仕事にかかっている間にチワワに逃げられてしまいました。
チワワを探し回る多田ですが、ふと見るとバス停にチワワを抱いた男が座っています。
実は、その男性こそが多田の中学時代の同級生の行天でした。
成り行き上、多田は行天を自宅に泊めることになります。
一晩だけのつもりでとめた多田ですが、なぜか行天はそのまま居ついてしまい、二人は行動をともにするようになりました。
その後、多田と行天がチワワを返しに行くものの、依頼主の女性が夜逃げをしたことがわかります。
なんとか女性の居場所を突き止めたものの、ペット禁止のアパートだから犬は飼えないということで、今度は新しい飼い主を見つけてくれとさらに依頼されてしまったのでした。
その後、水商売のルルやハイシーという女性が登場し、物語はさらに展開していきます。
「まほろ駅前多田便利軒」のキャスト
主演の多田役を瑛太、同級生の行天役を松田龍平が務めています。
この二人をキャスティングした時点で、この映画は成功です。
ともにバツイチという設定ですが、多田に対して小汚い風貌の行天のコントラストが光ります。
ほかには、片岡礼子、鈴木杏、本上まなみなど豪華キャストの共演も見ものです。
「まほろ駅前多田便利軒」の見どころ
今作の見どころはやはり主演2人の雰囲気でしょう。
特に松田龍平が独特の雰囲気を醸し出しています。
また、物語自体もいろんな要素があふれていて、シリアスなところもあればシュールな笑いもあり、見ていて飽きません。
あと変わった見どころとしては、二人が行く中華料理屋のギョウザがとてもおいしそうです。
ちなみに舞台のまほろ市は架空ですが、原作者の三浦しをんが住む町田市がモデルになっています。
実際に映画も町田市で撮影され、エキストラには実際の町田市民が多く参加しました。
原作小説は「まほろシリーズ」として何作も書かれており、2014年には原作の3作目にあたる「まほろ駅前狂騒曲」が映画化されました。
こちらも主演を始め、メインキャストは今回の「まほろ駅前多田便利軒」と同じですので、今作が気に入った方はぜひ見てください。