34週のロングランを記録した「バッファロー'66」

バッファロー'66のあらすじ

主人公の1人であるビリー・ブラウンは刑務所で5年の刑期を終えて実家に帰宅するという流れになった時に、親との溝があることでつかなっていたことを隠しているだけではなくフィアンセを連れて帰るという嘘をついてしまいます。

このままでは嘘がばれてしまうというシチュエーションになってしまったビリーは、少女レイラを誘拐して自分の妻としてふるまうように脅迫してしまいます。
ここまでいくと、ただただ男が悪で情けなさを感じてしまうストーリーです。

しかし、話が進んでいくつ連れて誘拐した悪者と誘拐された少女という関係からお互いの存在によってお互いが救われていくようになっていきます。
そんな心温まるストーリーに仕上がっています。

愛の大切さを感じる

人間は誰しも個性を持っているものですが、どうしても愛情が欠落した状態にあると少なからず人格にマイナスの影響を与えてしまいます。
そういったケースが多く発生しているのも事実です。

バッファロー'66に登場する人物像を見てみると、どこか愛情が欠落している感じがあり精神的に壊れている部分が見えている。
自分の場合も変わり者・変人って言われているけどこのケースには当てはまりませんね。

しかし劇中のキャラクターは劇中で壊れてしまった心が愛情によって癒されていくような状態が見て取れます。
いかに愛情は人を温めてくれるのか、愛とはなにかというのを考えさせられる作品になっています。

誰だって共感してしまう部分がある

人は誰しも弱い部分を持っているものです。
バッファロー'66ではそんな人間の持つ等身大の弱さを表現した作品になっています。
弱くても生きている以上頑張っていかなければいけません。

人の弱さ・それでも頑張って生きていかなければいけないシチュエーションには感情移入をしてしまう人も多いのではないでしょうか。
感情移入をすればするほど、ビリーの変化を見て救われる部分も多くあるはずです。

人はそう簡単に変わることはできませんよね。
でも人の愛に触れて、それによって人が変わっていくことも可能です。
今の自分の現状にコンプレックスを持っていたり、苦しさを感じている人の心も癒してくれるのではないでしょうか。

愛に飢えている人のエール作品

ビリーは実は恐ろしい計画を立てていました。
しかしビリーはその計画をレイラと出会うことによって放棄するという選択肢を選ぶんです。

エールは、両親とも溝があり恋愛経験もなく愛情に飢えた男性でした。
実際愛に飢えて生きてきた人も現代社会では少なくないはずです。
今まで愛をあまり与えられなかったとしても、そんな人生を生きてきても悪いことではありません。

ある日いきなり好きな人ができたり、好きな人に自分も愛されたりそれで幸せを感じられるようになればそれが幸せ・それでいいと思えてくるでしょう。