「おさるのジョージ」のあらすじ
なんでも知りたがるこざる「ジョージ」は、黄色い帽子のおじさんと一緒にマンションで生活している。
好奇心旺盛でなんでも調べてみないと気がすまない性格ゆえに、あちこちで騒動を起こしたり、同じ街にする人たちを巻き込みながら冒険を繰り広げたりする。
そんなおさるのジョージと一緒に暮らす黄色い帽子のおじさんは、彼の保護者であると同時によき理解者でもあり、ジョージの日常生活を見守っている。
この作品では、そんなおさるのジョージの日常生活と彼が引き起こす騒動や冒険が描かれている。
「おさるのジョージ」の登場人物・見どころ
まずメインキャラクターとなるのが、おさるのジョージと黄色い帽子のおじさん。
そして同じ街にすむベッツィー、彼女の兄のスティーブ、アパートのドアマン、イタリア料理店のオーナーシェフ、ピスゲッティさん、博物館で研究者として働くワイズマン博士、そして犬のハンドリーとチャーキーなどが登場する。
毎回毎回ジョージが起こすいろいろな騒動や冒険を楽しむのが、この作品の見どころだ。
波乱万丈のストーリーがあるわけでも、あっと驚くどんでん返しがあるわけでもない。
「ドラえもん」や「ちびまる子ちゃん」のように、毎回毎回のストーリーを楽しむ作品で、「偉大なるマンネリ」を楽しむ作品とも言えるかも知れない。
しかしその一方で、登場人物やストーリーには謎めいた部分や奇妙な部分も多く、もとはアメリカの作品ということもあって、ひねくれた要素を持ち合わせているのも大きな見どころだ。
そもそも「黄色い帽子のおじさん」って何者なのか?いつも黄色い帽子をかぶっているなんて変じゃないのか?なんてツッコミを入れたくもなる。
実際にツッコミを入れて観てたら、友人から「また変なこと言ってるな」なんて言われてしまったが。
この黄色い帽子のおじさん、要所要所でなかなか粋なセリフを吐いたりする。
例えばジョージがなにか失敗したときには、「ジョージ、もう一度やってみるかい?」と再チャレンジを促したりもする。
「数字や教科書の暗記は誰でもできる。でも本当の学習とは経験と好奇心から生まれるものです」なんてセリフは、名言に数えてもいいんじゃないかな。
しかもこの黄色い帽子のおじさん、論文を書くシーンなども出てくる。
こんな変な格好をしているにも関わらず、じつは博物館の学芸員をしているのだ。
何をしているのかよくわからないような格好をしているにもかかわらず、住んでいるマンションにはドアマンもいる。
なかなかいい環境で暮らしているらしい、ということはそれなりにお金持ち。
しかも研究員のワイズマン博士とはかなり親しい関係にあるらしい…と、物語の表面には出てこない裏設定を探る面白さもある。
ほかにも、お調子者のスティーブとしっかり者のベッツィーの兄妹のキャラクターや、ジョージが大好きなピスゲッティさんが作る料理とか、何気ないところにさまざまな魅力が潜んでいるのねもこの作品の見どころと言えるだろう。
子供向けと思わせてなかなか奥が深い、分かる人だけ分かる面白さを持った作品なのだ。