岡崎体育の特徴
岡崎体育とは、京都府宇治市出身のシンガーソングライターです。
それだけに留まらず、役者、ラジオパーソナリティー、テレビのMC、アーティストのプロデュースなどさまざまな活動を展開しています。
あまりにも幅広い活動に、奇才というか、何者だかわからない正体不明の謎の人というイメージを受けてしまいそうです。
ただ、やはり本業はシンガーソングライターであり、その独特な世界観の音楽世界こそが彼の真骨頂でしょう。
特に2016年の「MUSIC VIDEO」という曲は大きな話題となりました。
後ほど代表曲のところで詳しく紹介しますが、独特な視点や観察眼を持っている人なんだなということがよくわかります。
また、一見笑いを狙ったネタのような曲が多いイメージがありますが、聞いていると暖かくなるような、寄り添ってくれるような気持ちになれる曲も多いです。
バラエティー豊かで独特な世界観の彼の音楽を、まだ聞いたことがない方がいるとしたら、ぜひ一度は聞いてみてください。
岡崎体育の魅力
先ほども少し触れましたが、岡崎体育の魅力は彼の独特な視点が反映されたその詩世界です。
とはいえ、彼の描く人物はすべてにリアリティーがあり、自分たちの生活のなかでも頻繁に見かけるような気がします。
彼の音楽になんらかの既視感や共感といったものを抱くのは、きっとそこで表現されている誰かや何かが自分たちの実生活にも存在するからではないでしょうか。
岡崎体育は、ふだんは気にしていないつもりでも妙に気になる何かを捉え、それをわかりやすく提示して我々に気づかせてくれます。
岡崎体育の代表曲
岡崎体育の代表曲といえば、冒頭でも触れた「MUSIC VIDEO」でしょう。
2016年に発表された楽曲で、文化庁メディア芸術祭エンターテイメント部門の新人賞を受賞したMVでも話題になった曲です。
また、この曲を引っ提げて「ミュージックステーション」にも何度か出演しています。
曲の内容はタイトルのとおり、世の中のミュージックビデオ、いわゆるMVについてです。
ふだん何気なく接しているMVのあるあるを総ざらいしたような歌詞には、思わずニヤニヤしてしまうのではないでしょうか。
たとえば、曲の出だしから「歩きながらカメラ目線で歌う」「メンバーが横から急に出てくる」「手でカメラを隠して、次のカットに移動」「スローや倍速、コマ撮りになる」「淡い映像やモノクロの映像になる」といったあるあるが歌詞に出てきます。
ただし、ニヤニヤするためだけのネタ曲ではなくて、最後には岡崎さんのミュージシャンとしての思いが込められているようなフレーズも出てきます。
明るくて誰もが口ずさめるメロディーと併せて、暗く沈んだ気分も一瞬で吹き飛ぶような曲です。