伝説のカルト・ロックミュージカル「ロッキーホラーショー」

ロッキーホラーショーのあらすじ

雷雨の中、婚約の報告に行く予定だった一組のカップルであるブラッドとジャネットが主人公であるフランクン・フルターの城に迷い込んでしまうのがストーリーの始まりです。
実際カップルの男性側であるブラッドは、どこか自分のセクシュアリティに違和感を感じながら結婚の話を進めていました。

カップルである男女はごくごく普通の結婚適齢期を迎えて異性と当たり前のように結婚をしようとしていた2人です。
しかし迷い込んだ城の中でする性体験によって、自分の持つ本来のセクシュアリティに目覚めていきます。

過激な内容になっているため唄と踊りに加えてセックス満載という感じのかなり過激な内容の映画に仕上がっています。
変わったものが好きな自分は、この作品を見て新しい扉を開きたくなりました!

ファッションが独特!

映画を見るにあたって見てほしいのが唄や踊りはもちろんなのですが、アバンギャルドなインパクトの強いファッションです。
ボンテージファッションやメイド服など、個性的なファッションが多く登場します。

網タイツにガーターベルトといえば女性が身に着けるアイテムというイメージがあります。
しかし、ロッキーホラーショーの劇中でガーターベルトやメイド服を身に着けるのは男性のためかなりインパクトを感じるはずです。

登場する人物たちは、館に迷い込むまでは普通の服装でストーリーが進んでいきます。
しかし、館に入って気が付くと、みんなビスチェ姿や網タイツ姿などかなり過激な姿になっているというのも新鮮です。

ピンク・トライアングルにも注目

主人公であるフランクン・フルターのドレスの左胸には赤い三角形が縫い付けられています。
これをピンク・トライアングルといいますが、第二次正解大戦中にナチスのホロコーストで強制収容所に送られる男性の同性愛者につけられていました。

この逆三角形を逆さの正三角形にしたピンク・トライアングルには性的マイノリティをポジティブに表現しているマークとして使用されています。
このマークは今はゲイパレードでも使用されているそうです。

主人公はパンセクシャル

独特のルックスをしたフランクン・フルターですが登場人物の中でも特に目を惹く存在感を持っています。
実際カップルの処女と童貞を奪ってしまうような過激な人物です。

そんな悪魔的なキャラでありながらも、どこか魅力を感じて惹かれてしまう感覚を感じることができるはずです。
男性とも女性とも肉体関係を持つことができる人というのはバイセクシャルだと思えてしまうかもしれません。

しかし劇中の設定では全性愛者であるパンセクシャルであると言われているようです。
男性・女性だけではなくそれらに当てはまらない人もすべて含めて恋をしたり性的な欲求を持ったりできるキャラとして描かれています。