Youtubeで海外から称賛された人間椅子

人間椅子は70年代風ブリティッシュ・ハードロックのサウンドが特徴

Youtubeで海外からも称賛されている実力派の人間椅子を紹介する。
ここのグループのサウンドは20代の僕が言うのもなんだけど、何だかすごく昔懐かしい。
というのもメンバーが僕の親世代だから。
親が好んで聴いていたサウンドのテンポ感。

基調は70年代風ブリティッシュ・ハードロックだ。
それに津軽三味線の旋律が絡まっているので、どこか昔懐かしいレトロ感があると思う。
ギターなんだけど、どこか三味線っぽいんだよね。
このバランス感がなんとも心地よい。

こういうのを和風ロックバンドというらしいよ。
なるほどかなり郷土色があって渋いよね。

津軽弁を魅力的に使っている

ギターボーカルの和嶋慎治とベースボーカルの鈴木研一は青森県弘前市の出身。
そのため、津軽弁のこぶしが曲にでるんだ。

この歌詞は和嶋慎治や鈴木研一が担当している。
怪談や死、エロスがテーマになっているらしい。
これって、この二人が幼いころから親しんでいた青森県のねぶた祭のコンセプトだ。

鈴木が主に担当しているこぶしのきいたダミ声やちょっとこわい笑い声、叫び声もサウンドに彩りを添えている。
和嶋は長いセリフや落語を語ることもあるんだ。

因みにこの二人がものすごく親密なんだ。
そのためにドラムスが何度か変わった。
いろいろな事情があるだろうけどね。

バンド名には由来がある

人間椅子ってなんだか不思議なバンド名だ。
それは江戸川乱歩の小説「人間椅子」が由来らしいよ。
これもボーカルの二人が好きな小説らしい。
たいていのロックバンドというと外国語が多いけど、それをあえて避けて日本語名にしたんだって。

そもそも最初は「死ね死ね団」というバンド毎だったらしいけど、「大日本帝国初代新所沢愚連隊死ね死ね団」というバンドがあることを知って改名したんだって。
「人間椅子」の他にもバンド名候補はやはり江戸川乱歩の小説の「二銭銅貨」や「ペテン師と空気男」などがあったとか。

代表曲を聴いてみてほしい

代表曲はまず「無常のスキャット」だ。
不気味なくらいの前奏が続き、お坊さんのようないでたちが印象的だ。
さすがに和風バンドだと思う。
オカルトじみているところが海外でもうけるんだろう。

「りんごの泪」も人気が高い。
文学的な詞がロマンあふれている。
この歌詞も津軽弁がつかわれているので、どこか切ないんだよね。
それが余計に美しいんだよ。

「なまはげ」の怖い雰囲気も人気がある。
怖いもの見たさに僕はこの曲を聴く。
サウンド自体が怪奇的なんだ。
この技術は見事だ。

そして、幻想的な世界に引き込まれていく音楽の魅力がある。
本当にさすがとしかいいようがないな。

「愛のニルヴァーナ」も海外の評価が高いよ。
音作りも評価されている。
恋の歌だけど、恋というよりもオカルトっぽいんだよね。
愛のニルヴァーナのエコーも素晴らしい。