アメコミ好きな人にもファンが多いダークナイト
実は自分もダークナイトはアメコミ好きから見た映画といってもいいくらいで、バットマンのコミック、古い作品を初めて見てからバットマン好きになって、それでつながる話ってことでダークナイトも見ることになった。
バットマンもスーパーマンもそうだけど、アメリカのコミックって子供が読むっていう感覚、作りではなく、大人が読むような部分、難しい部分も多い。
その難しい部分がダークナイトによく出てきているなと感じる作品なんだ。
アメコミの傑作といわれているバットマンシリーズ、そこから映画作品となったダークナイトは、とにかく見始めるとその世界の中にはまりまくる感じがある映画。
ぐぐっと引き込まれて、何度も見ているけど飽きないというか、いつも発見があるというか、本当によく作りこまれている作品といえると思う。
ダークナイトのあらすじ、簡単にね
あまりあらすじを書き込みすぎると、見たい人にとって嫌だよねってことで、簡単にあらすじを紹介するよ。
ゴッサムシティにはジョーカーというピエロの顔をした悪者がいて、逆に正義の味方ハービーも現れる。
ハービーは本当の英雄だと安心するブルース(この人バットマンね)だったが、ジョーカーがバットマンを退治するといいだし、名乗り出ないなら市民を殺すと公表する。
するとなぜかハービーが自分こそバットマンだと告白するが、ジョーカーはハービーの恋人レイチェルを殺してしまう。
するとハービーは復讐の鬼となり、レイチェルの死にかかわった人間を殺してしまう。
ブルースはジョーカーを逮捕し、それによってハービーと対決することになり、ハービーは死んでしまうが、その時、ブルースはハービーの罪をかぶることを決意するという物語。
光の騎士と呼ばれるハービーが恋人を殺され復讐に走るさま、またならず者の自警市民といわれているバットマンという対照的な人物像もこの物語に強く関係してくる。
バットマンの苦悩と街を守りたいという気持ち
印象としてはジョーカーがとにかく忌々しいと感じるし、ハービーもバットマンも街の平和を考えているのにどうして・・という気持ちになる。
最終的に、光の騎士として市民の心の支えとなっていたハービーが復讐心に燃え、市民を殺しているとなれば市民は光を失ってしまう、だから自分がその罪をかぶるという決心をするあたり、表舞台に立つことのない闇に暮らすヒーローバットマンという意味がよくわかる。
ハービーは英雄となりバットマンは市民から忌み嫌われることになる、本当の英雄と知っているのは、ハービーに殺されかけた人のみ、という物語だ。
日本のヒーローものにはない暗さ、アニメなどにはこういう人と相いれないヒーローがいるが、映画では見られないものだなーという気持ちになる。
受け入れられないヒーローに思わず共感してしまう僕がいるんだよね。